世の中には倒立振子と呼ばれるものがあることはご存知だろうか?
私だって知っていた.そして憧れた.あの倒立振子である.
博識な皆様なら,当然ご存知であろう.
そう.コレ(下の図参照)
わたしも,制御の世界に身を置くものとして,一度は作って見たいものである.
じゃあ,作っちゃおう!
幸いにも,ドキュメントはWWWの世界に腐らないケド,腐るほどあるので問題ないはず.
そもそも,必要な知識などは私の頭の中にあるはずである.
少なくとも,私の履修科目一覧はそう言っている.(制御工学,現代制御,システム制御...)
さて, 御託はこのへんにしておいて,タイトルにもあるとおり,
arduinoのIDEをパソコンにインストールする.
倒立振子を立たせるためには,制御用コンピュータが必要なのであるが,
今回はarduinoを使うよ.
arduinoとは使いやすくなったマイコンである.しかも,オープンソース.
IDEとは統合開発環境の略で,プログラミングに必要なアレコレが一緒くたになったものである.
今回はarduino M0 を使用することに決めた.
arduinoの開発会社が真っ二つに別れた影響により,
arduino M0では今までのarduino IDEが使用できない.そこで,新しくIDEをインストール
しなければならないが,今まで,arduino UNOなどで使用していたIDEを
アンインストールする必要もない.理由は後述します.
- 環境設定
- ソフトウェアのダウンロード
- インストール手順
上のサイトを自分用に翻訳すると下のようになる.
1.端末を開いて
$ sudo vim /etc/udev/rules.d/90-extraacl.rules
するとvimというテキストエディタで設定ファイルが開かれるので,
そこに以下の設定を書き込む.
KERNEL="ttyUSB[0-9]*", TAG+="udev-acl", TAG+="uaccess", OWNER="<your_username>"
KERNEL="ttyACM[0-9]*", TAG+="udev-acl", TAG+="uaccess", OWNER="<your_username>"
ただ,ここで<your_username>というのはあなたのパソコン上の
ユーザーネームなので以下の新しく端末を開いて,以下のコマンドを打つ.
$whoami
すると,遠い昔,遥か彼方の銀河系で...設定したユーザーネームが表示される.
私の場合は,sharuと表示されるので設定は,
KERNEL="ttyUSB[0-9]*", TAG+="udev-acl", TAG+="uaccess", OWNER="sharu"
KERNEL="ttyACM[0-9]*", TAG+="udev-acl", TAG+="uaccess", OWNER="sharu"
となる.
エディタで設定を保存して閉じる場合はエディタ上で
:wq
と打つ.
2.引き続き端末上で作業するよ.
$ sudo usermod -a -G tty <your_username>
$ sudo usermod -a -G dialout <your_username>
とタイプしてくだされ.<you_username>は前述の通り,
あなたの名前を入れてね.
3.もちろん,端末上で作業するよ.
$ sudo apt-get remove modemmanager
削除して大丈夫なのか...コレ...
ちょっと調べたけど,大丈夫そうですな...
4.端末上で(ry
ここから,スーパーユーザーに変身して作業するので以下のコマンドを
カチョー オーン!!
$ sudo -s
$ sudo vim /etc/udev/rules.d/98-openocd.rules
開いたファイルにすかさず設定を書き込むべし.
#Copy this file to /etc/udev/rules.d/
ACTION!="add|change", GOTO="openocd_rules_end"
SUBSYSTEM!="usb|tty|hidraw", GOTO="openocd_rules_end"
#Please keep this list sorted by VID:PID
#CMSIS-DAP compatible adapters
ATTRS{product}=="*CMSIS-DAP*", MODE="664", GROUP="plugdev"
LABEL="openocd_rules_end"
ACTION!="add|change", GOTO="openocd_rules_end"
SUBSYSTEM!="usb|tty|hidraw", GOTO="openocd_rules_end"
#Please keep this list sorted by VID:PID
#CMSIS-DAP compatible adapters
ATTRS{product}=="*CMSIS-DAP*", MODE="664", GROUP="plugdev"
LABEL="openocd_rules_end"
で閉じる(保存も)ためにエディタvim上で
:wq
そして,パソコンを再起動してください.もう一息です.
5.端末上で打つべし!打つべし
$ sudo udevadm control --reload-rules
$ sudo udevadm trigger
さあ,パソコンの設定はコレで終了です.
最初の方でダウンロードしたものを解凍して,中に入っている
arduinoというシェルスクリプトを以下のコマンドで立ち上げてください.
./arduino
するとおなじみの画面が立ち上がる.しかし,読者諸君は興奮のあまり座席から立ち上がる
という愚行を犯してはならない.隣人から白い目で見られる.
このように,シェルスクリプトでIDEが立ち上がるため,以前のarduino IDEを削除する必要が
無いことがお分かりいただけただろうか.
さて,ここで注意点!!!
パソコンとシリアル通信するときはSerial.println()ではなく,SerialUSB.println()を使用
しないと通信できないゾ.
おつかれさまでした.
0 件のコメント:
コメントを投稿